Partition function

/pɑːrˈtɪʃən ˈfʌŋkʃən/ パーティション関数

1. 統計力学において、系の熱力学的特性を導出するための中心的な関数。全てのミクロな状態に関する情報を含む。

統計力学において、ある系のミクロな状態に関するすべての情報(それぞれの状態がどの程度の確率で現れるかなど)を凝縮した、非常に重要な数学的関数です。この関数を通じて、系の内部エネルギー、エントロピー、自由エネルギーといったマクロな熱力学的性質を計算することができます。温度、体積、粒子数などの外部条件が変化した際に、系がどのように振る舞うかを予測する上で不可欠な概念です。
The partition function is fundamental to statistical mechanics. (分配関数は統計力学にとって極めて重要である。)

2. 数論において、与えられた整数を正の整数の和として表す方法の数を数える関数。

数論における分割関数(partition function)は、与えられた正の整数nを、順序を考慮せずに正の整数の和として表現する方法の数をP(n)として数える関数です。例えば、3を分割する方法は3, 2+1, 1+1+1の3通りなのでP(3)=3となります。これは物理学の分配関数とは異なる概念ですが、同じ「partition function」という用語が使われます。
In number theory, the partition function counts the ways an integer can be expressed as a sum of positive integers. (数論において、分割関数は整数が正の整数の和として表現される方法の数を数える。)