Fat Tail

/fæt teɪl/ ファットテイル

1. 確率分布において、中央から離れた端の部分(裾)が正規分布よりも厚く、極端な事象が発生する確率が高い状態。

統計学や金融市場の分析で用いられる概念です。データが正規分布に従うと仮定した場合よりも、非常に大きな値や非常に小さな値(異常値、極端な事象)が現実には頻繁に観測されることがあります。このような分布の特性を「ファットテール」(厚い裾)と呼び、特に金融リスク管理においては、市場の急落や急騰といった予測困難な事象の発生確率が、従来のモデルで想定されるよりも高いことを示唆します。
The stock market often exhibits a fat tail distribution, meaning extreme price movements are more common than a normal distribution would predict. (株式市場はしばしばファットテール分布を示し、これは極端な価格変動が正規分布が予測するよりも一般的であることを意味します。)
関連
Heavy-tailed distribution
Kurtosis
Value at Risk (VaR)