string theory

[strɪŋ ˈθɪəri] ストリングセオリー

1. 宇宙の最小構成単位を点粒子ではなく、振動する極めて小さな一次元の「ひも」(弦)であると仮定する物理学の理論。

従来の素粒子物理学では粒子を点として扱ってきましたが、ひも理論は、すべての素粒子が振動する微細なひもであるという画期的な考え方を提案します。このひもの振動パターンが、それぞれの粒子の異なる性質(質量、電荷など)を生み出すと考えられています。これにより、重力と量子力学の統合を目指します。
String theory aims to reconcile general relativity with quantum mechanics. (ひも理論は、一般相対性理論と量子力学を調和させることを目指しています。)

2. 宇宙に存在するすべての基本的な力(重力、電磁力、強い力、弱い力)を単一の枠組みで説明しようとする、物理学における包括的な統一理論の候補。

ひも理論の大きな目標は、自然界のすべての基本的な相互作用を矛盾なく統一することです。特に、量子論で記述されるミクロな世界と、一般相対性理論で記述されるマクロな世界(重力)を結びつける唯一の有望な候補とされています。この理論が完成すれば、宇宙の始まりから終わりまで、すべての現象を記述できる「万物の理論(Theory of Everything)」になると期待されています。
Many physicists hope that string theory will eventually become the 'theory of everything'. (多くの物理学者は、ひも理論が最終的に「万物の理論」になることを期待しています。)
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