seed

[siːd] シード

1. 植物が発芽して成長するための小さな粒。

発芽して植物になるための、固い殻に覆われたり覆われなかったりする小さな粒、またはその集合体を指します。食べ物に含まれる種子や、栽培用の種など、様々な文脈で使われます。
I planted the seed in the garden. (庭に種を植えました。)

2. 物事の始まり、原因、潜在的な可能性。

抽象的な意味で、何か新しいことや、ある結果につながる原因、またはまだ小さいながらも成長して大きくなる可能性を持つものを指します。疑いの種 (seed of doubt) や、争いの種 (seed of conflict) のように使われます。
The idea planted a seed of doubt in his mind. (その考えは彼の心に疑問の種を植え付けた。)

3. テニスなどのトーナメントで、実力のある選手やチームに有利な組み合わせになるように配置すること。また、そのように配置された選手やチーム。

テニスやバドミントン、バスケットボールなどの勝ち抜きトーナメントで、強い選手同士が序盤で当たらないように、あらかじめ抽選をせずに配置を決めておくことを指します。また、そのように配置された選手自体もseedと呼ばれます。
She is the top seed in the tournament. (彼女はそのトーナメントのトップシードです。)

4. コンピュータやネットワークの分野で、特にP2Pファイル共有などにおいて、ファイル全体を所有しており、他のユーザーにアップロード(共有)できる状態にあるユーザーやコンピュータ。

BitTorrentなどのP2Pネットワークにおいて、ダウンロードが完了し、他のユーザーにデータをアップロード(共有)できる状態の参加者を指します。ファイル全体の配布元となる重要な役割を持ちます。
We need more seeds for this file. (このファイルのために、もっとシードしている人が必要です。)

5. 乱数生成やシミュレーションなどで使用される、最初の数値を決めるための初期値。

コンピュータープログラムにおいて、擬似乱数生成器が乱数の列を生成する際に、最初の基準となる数値を指します。同じシード値を使えば、常に同じ乱数列が生成されるため、結果の再現性を保証するために利用されます。
You can set a seed for the random number generator. (乱数生成器にシード値を設定できます。)

6. (やや古風または聖書的な表現で)子孫、子。

主に聖書や古い文献などで見られる用法で、物理的な種子からの連想で、「子孫」や「(特定人物の)血筋につながる人々」を意味します。現代英語ではあまり一般的ではありません。
He had much seed in the land. (彼にはその土地に多くの子孫がいた。(聖書的な表現))
関連
sprout
kernel
germ
sow