free rider problem

/ˌfriː ˈraɪdər ˌprɑːbləm/ フリーライダープロブレム

1. 公共財やサービスを費用を負担せずに利用する「ただ乗り」が横行し、その結果、その財・サービスの提供が困難になる経済学上の問題。

公共の利益のために提供されるサービスや財産(例:公園、防衛など)は、一度提供されると、誰でも利用できてしまう特性があります。このため、「自分が費用を負担しなくても他の誰かが負担してくれるだろう」と考える人が出てきて、実際に費用を負担する人が減少し、結果としてそのサービスや財産が十分に提供されなくなる、という経済学的な課題を指します。
The free rider problem often hinders the provision of public goods. (フリーライダー問題はしばしば公共財の提供を妨げます。)

2. 共同の取り組みにおいて、一部の参加者が努力や費用を分担せず、他者の貢献に便乗して利益を得ることで、協力体制が崩壊し、目標達成が困難になる状況。

集団で何かを成し遂げようとする際に、本来全員が分担すべき費用や労力を一部のメンバーが支払わず、他のメンバーの貢献にただ乗りして利益だけを得ようとすることがあります。このような行動が蔓延すると、公平性が失われて他のメンバーのモチベーションが低下し、最終的にその共同の取り組み自体が立ち行かなくなるという社会現象や組織の問題としても捉えられます。
In group projects, the free rider problem can lead to uneven distribution of work. (グループプロジェクトでは、フリーライダー問題が作業の不均等な分担につながることがあります。)
関連
public goods
collective action problem
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externalities
market failure