cadenza

/kəˈdenzə/ カデンツァ

1. 協奏曲やアリアなどの楽曲の終盤近くに置かれる、独奏者(または歌手)が即興的に技巧を披露するための華やかな部分。

協奏曲やアリアなどの楽曲で、独奏楽器や独唱者が自由に、かつ技巧的に演奏する部分を指します。しばしば即興的な性格を持ち、演奏者の技量と表現力を最大限に発揮する場となります。聴衆に強い印象を与えるために、非常に華やかで難しいパッセージが含まれることが多いです。元々は即興で演奏されましたが、後に作曲家によって書き記されることも増えました。
The violinist's cadenza was breathtaking, filled with intricate runs and passionate melodies. (そのバイオリン奏者のカデンツァは息をのむほど素晴らしく、複雑な速いパッセージと情熱的な旋律で満たされていた。)

2. 文法や詩の終わりで音程が下がる現象や、音楽の終止形。フレーズの締めくくり。

音楽用語としての「カデンツァ」の他に、文法や詩において、フレーズや文、詩節の終わりで音調が下降する現象や、音楽の終止形(和声的な区切り)を指すことがあります。これは、ある部分の完結や区切りを示す役割を果たします。会話やスピーチにおいても、声の調子を下げることで話の終わりや強調を示す際に使われることがあります。
In poetry, a falling cadenza can indicate the end of a thought or a stanza. (詩において、下降するカデンツァは思考や詩節の終わりを示すことがある。)