mezzotint

/ˈmɛzəˌtɪnt/ メゾティント

1. 銅版画の一種で、金属板の表面に微細な凹凸をつけて暗くし、その後平滑にして明るい部分を作る技法。

メゾティントは、銅板に無数の微細な点を刻むことで表面を粗し、インクを保持できるようにします。これにより、まず全体が黒くなる版が作られます。次に、バーニッシャーやスクレーパーを使って点の深さを調整し、光が当たる部分を滑らかにすることで、インクの付着量を減らし、白や明るい中間調を表現します。この技法は、特に豊かな陰影と柔らかな階調表現が特徴で、肖像画や風景画によく用いられます。
The artist specialized in mezzotint, creating portraits with incredible depth. (その芸術家はメゾティントを専門とし、信じられないほどの深みを持つ肖像画を制作した。)

2. メゾティント技法で制作された版画作品そのもの。

メゾティントは技法名だけでなく、その技法を用いて制作された具体的な版画作品を指すこともあります。特に、美術品として鑑賞される文脈で使われます。豊かな黒から繊細な中間調へのグラデーションが特徴で、絵画のような表現力を持つとされます。
We admired a beautiful mezzotint displayed in the gallery. (私たちはギャラリーに展示されていた美しいメゾティントに見とれた。)
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