prisoner's dilemma

/ˌprɪzənərz dɪˈlemə/ プリズナーズ ジレンマ

1. ゲーム理論における概念で、互いに協力すれば最も良い結果が得られるにもかかわらず、自身の利益を最大化しようとする個々の合理的な選択が、最終的に全員にとって非最適な結果をもたらす状況。

「囚人のジレンマ」は、ゲーム理論における代表的なパラドックスです。二人の容疑者が別々に尋問され、お互いの行動について情報を持たない状況を想定します。もし両者が黙秘すれば軽い刑で済むにもかかわらず、相手が自白した場合の自分のリスクを恐れ、互いに自白を選択することで、結果的に両者にとって最悪に近い結果(重い刑)を招いてしまうというものです。この概念は、経済学、政治学、社会学など、様々な分野で応用され、個人の合理的な行動が必ずしも集団の最適な結果に繋がらないことを説明します。
The prisoner's dilemma illustrates why two purely rational individuals might not cooperate, even if it appears that it is in their best interest to do so. (囚人のジレンマは、純粋に合理的な2人が協力することが最善であるように見えても、なぜ協力しないのかを説明しています。)