dilemma

[dɪˈlɛmə] ディレンマ

1. 二つの選択肢があり、どちらも望ましくないか、どちらを選ぶべきか決定するのが非常に難しい状況。板挟み。

二つ以上の選択肢があるものの、どれを選んでも何らかの不利益が生じたり、倫理的に受け入れがたい側面があったりして、容易に決定できない困難な状況を指す言葉です。特に二者択一でどちらも選ぶのが難しい場合に使われます。

He faced a terrible dilemma—stay and fight or run? (彼は恐ろしいジレンマに直面した—留まって戦うか、それとも逃げるか？)

• He: 「彼」という男性を指します。
• faced: 「～に直面した」「～に立ち向かった」という意味です。faceの過去形です。
• a terrible: 「ひどい」「恐ろしい」「困難な」という意味です。
• dilemma: 「ジレンマ」「板挟み」「難しい選択」という意味です。
• —stay: この文脈では、ダッシュの後で具体的なジレンマの内容を説明し始めています。stayは「留まる」「そのままの状態である」という意味です。
• and: 「そして」「と」という意味で、二つの選択肢をつないでいます。
• fight: 「戦う」という意味です。
• or: 「または」「あるいは」という意味で、二つの選択肢を示しています。
• run: 「逃げる」「走る」という意味です。

She was in a classic dilemma: loyalty to her friend or telling the truth. (彼女は典型的なジレンマに陥っていた：友人への忠誠か、それとも真実を話すか。)

• She: 「彼女」という女性を指します。
• was: be動詞（is/am/are）の過去形で、「～でした」「～の状態にあった」という意味です。
• in: 「～の中に」「～の状態で」という位置や状態を示す前置詞です。
• a classic: 「典型的な」「お決まりの」という意味です。
• dilemma: 「ジレンマ」「板挟み」「難しい選択」という意味です。
• : loyalty: コロンの後で具体的なジレンマの内容を説明し始めています。loyaltyは「忠誠」「誠実さ」という意味です。
• to: 「～に対する」という意味で、忠誠の対象を示しています。
• her: 「彼女の」という意味です。
• friend: 「友人」という意味です。
• or: 「または」「あるいは」という意味で、二つの選択肢を示しています。
• telling: 「話すこと」「伝えること」という意味です。tellの現在分詞または動名詞形です。
• the: 特定のものを指す定冠詞です。
• truth: 「真実」「本当のこと」という意味です。

It's a moral dilemma for him. (それは彼にとって倫理的なジレンマだ。)

• It's: It is の短縮形で、「それは～です」という意味です。ここでは「それは～のような状況です」という意味合いです。
• a moral: 「道徳的な」「倫理的な」という意味です。
• dilemma: 「ジレンマ」「板挟み」「難しい選択」という意味です。moral dilemmaで「倫理的なジレンマ」となります。
• for: 「～にとって」「～のために」という意味の前置詞です。
• him: 「彼に」「彼を」というhimの目的格です。for himで「彼にとって」となります。

2. 哲学や論理学で、前提から二つの対立する結論が導き出される論証形式。あるいは、論証中に現れる矛盾や困難。

哲学や論理学の文脈で使われる場合、特に前提から二つの異なる、しばしば相容れない、あるいは望ましくない結論が導き出されるような論証形式、または理論上の困難や矛盾を指すことがあります。この意味では、一般的な「板挟み」よりも専門的なニュアンスが強いです。

The philosopher presented a complex dilemma in his paper. (その哲学者は論文で複雑なジレンマ（難問）を提示した。)

• The: 特定のものを指す定冠詞です。
• philosopher: 「哲学者」という意味です。
• presented: 「提示した」「示した」という意味です。presentの過去形です。
• a complex: 「複雑な」という意味です。
• dilemma: この文脈では、哲学や論理学における「ジレンマ」「難問」「袋小路」といった意味合いです。
• in: 「～において」という意味の前置詞です。
• his: 「彼の」という意味です。
• paper: 「論文」「研究発表」という意味です。

This argument leads to a logical dilemma. (この議論は論理的なジレンマ（困難）につながる。)

• This: 「これ」「この」という意味です。
• argument: 「議論」「主張」という意味です。
• leads: 「導く」「つながる」という意味です。leadの三人称単数現在形です。
• to: 「～へ」「～に」という方向や結果を示す前置詞です。
• a logical: 「論理的な」という意味です。
• dilemma: この文脈では、論理学における「ジレンマ」「困難」「袋小路」といった意味合いです。logical dilemmaで「論理的なジレンマ」となります。

Solving this dilemma is key to understanding the theory. (このジレンマ（難問）を解決することが、その理論を理解するための鍵となる。)

• Solving: 「解決すること」という意味です。solveの動名詞です。
• this: 「これ」「この」という意味です。
• dilemma: この文脈では、哲学的な「難問」「課題」といった意味合いです。
• is: be動詞の現在形で、「～です」という意味です。
• key: 「鍵」「重要なこと」という意味です。
• to: 「～にとって」「～の達成のために」という意味を示す前置詞です。be key to ... で「...にとって鍵となる」となります。
• understanding: 「理解すること」という意味です。understandの動名詞です。
• the: 特定のものを指す定冠詞です。
• theory: 「理論」という意味です。

関連

• predicament
• quandary
• difficult choice
• catch-22
• double bind