enthalpy

[ˈɛnθəlpi] エンタルピー

1. 熱力学的な状態量の一つで、内部エネルギーと圧力と体積の積の和。定圧過程における系のエネルギー変化を表す。

エンタルピーは、熱力学系が持つ全エネルギーを表す概念です。具体的には、系の内部エネルギーに、系が周囲に対して行う仕事(圧力と体積の積)を加えたものです。化学反応や相転移の際に、定圧下でやり取りされる熱量としてよく用いられます。
The change in enthalpy helps predict whether a reaction is exothermic or endothermic. (エンタルピーの変化は、反応が発熱反応か吸熱反応かを予測するのに役立ちます。)

2. 反応における熱の移動量を計算する際に用いられる。

エンタルピーは、特に化学反応や物理的な変化(相転移など)において、定圧下で熱のやり取りを定量化する際に非常に有用な概念です。例えば、発熱反応ではエンタルピーが減少し、吸熱反応ではエンタルピーが増加します。これにより、系のエネルギー状態の変化を把握できます。
The standard enthalpy of formation is a key thermodynamic property used in Hess's Law calculations. (標準生成エンタルピーは、ヘスの法則の計算で用いられる主要な熱力学的特性です。)
関連
internal energy
Gibbs free energy
heat capacity
specific heat
calorimetry