dramatic monologue

[drəˌmætɪk ˈmɒnəlɒɡ] ドラマティック モノローグ

1. 劇中の一人物が、作中の聞き手に向けて語る長ゼリフで構成され、その人物の性格や状況が間接的に明らかになる詩の一形式。

詩のジャンルの一つで、一人の登場人物が沈黙の聞き手に対して語りかける形式を取ります。この語りを通して、語り手の内面、動機、感情、そして置かれた状況が間接的に読者に提示されます。演劇の独白とは異なり、主に文学作品として鑑賞されます。
Robert Browning is famous for his mastery of the dramatic monologue. (ロバート・ブラウニングは、劇的独白の熟練者として有名です。)

2. 語り手が自身の言葉を通して、意図せずしてその性格、価値観、偏見、隠された真実などを、作中の聞き手や読者に露呈させる文学的技法。

劇的独白は、単なる詩の形式にとどまらず、語り手の内面や真の姿を非常に効果的に描写するための文学的な手法としても機能します。語り手は特定の目的を持って話していますが、その過程で、無意識のうちに自身の性格的な特徴や隠れた動機、さらには道徳的な欠陥までもが聞き手に明らかにされるのが特徴です。これにより、読者は語り手に対して複雑な感情を抱くことになります。
Through the dramatic monologue, Browning masterfully exposes the Duke's possessive nature in "My Last Duchess." (劇的独白を通して、ブラウニングは「わが公爵夫人」で公爵の所有欲の強い性質を見事に暴き出しています。)
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