cosmological argument

ˌkɒzməˈlɒdʒɪkəl ˈɑːrɡjəmənt コズモロジカル アーギュメント

1. 宇宙の存在やその性質に基づいて神の存在を証明しようとする哲学的な議論。

宇宙には始まりがある、あるいは因果関係の連鎖がある、といった宇宙の特定の側面から、それらの究極的な原因や理由として神の存在を導き出す哲学・神学的な論証です。

The cosmological argument is a traditional argument for the existence of God. (宇宙論的証明は、神の存在を主張する伝統的な議論です。)

• The cosmological argument: 宇宙の存在やその性質を根拠に神の存在を推論する哲学的な議論を指します。
• is: 「〜である」という状態を示します。
• a traditional argument: 「伝統的な議論」「昔からある論証」という意味です。
• for the existence of God: 「神の存在のために」「神の存在をめぐる」といった目的や対象を表します。

One common form of the cosmological argument points to the universe's beginning. (宇宙論的証明の一般的な形式の一つは、宇宙の始まりを指摘します。)

• One common form: 「一つの一般的な形式」という意味です。
• of the cosmological argument: 「宇宙論的証明の」という意味で、前の名詞を修飾しています。
• points to: 「〜を指し示す」「〜を指摘する」という意味の句動詞です。
• the universe's beginning: 「宇宙の始まり」という意味です。所有格 's を使っています。

Critics often challenge the assumptions made by the cosmological argument. (批判者たちはしばしば、宇宙論的証明によってなされる仮定に異議を唱えます。)

• Critics: 「批判者」「批評家」という意味です。
• often: 「しばしば」「よく」という頻度を表す副詞です。
• challenge: ここでは「〜に異議を唱える」「〜に疑問を呈する」という意味の動詞です。
• the assumptions: 「仮定」「前提」という意味です。
• made by: 「〜によってなされた」「〜によって立てられた」という意味で、受動的な状況を説明します。
• the cosmological argument: 宇宙の存在やその性質を根拠に神の存在を推論する哲学的な議論を指します。

Thomas Aquinas developed several versions of the cosmological argument in his writings. (トマス・アクィナスは、彼の著作の中で宇宙論的証明のいくつかのバージョンを発展させました。)

• Thomas Aquinas: トマス・アクィナスは、中世ヨーロッパの神学者、哲学者、カトリック教会の聖人です。
• developed: 「〜を発展させた」「〜を開発した」という動詞developの過去形です。
• several versions: 「いくつかのバージョン」「複数の種類」という意味です。
• of the cosmological argument: 「宇宙論的証明の」という意味で、前の名詞を修飾しています。
• in his writings: 「彼の著作の中で」という意味です。

2. 特に神の存在を証明するために、宇宙の存在やその性質（例えば、あらゆる事象には原因があるという因果律など）を出発点とする哲学・神学の論証。

宇宙論的証明は、宇宙がなぜ存在するのか、あるいは宇宙の秩序や法則（例えば、すべての事象には原因があるという因果律）がなぜ存在するのかという問いから出発し、最終的に「第一原因」や「必然的存在者」としての神の存在を論証しようとするものです。様々な形式があり、キリスト教神学などで広く議論されてきました。

The kalam cosmological argument is a specific form that posits a beginning for the universe. (カラーム宇宙論的証明は、宇宙に始まりがあると仮定する特定の形式です。)

• The kalam cosmological argument: 「カラーム宇宙論的証明」は、特に中世イスラム神学にルーツを持つ宇宙論的証明の一種です。
• is: 「〜である」という状態を示します。
• a specific form: 「特定の形式」「具体的な形」という意味です。
• that posits: 「〜と仮定する」「〜を前提とする」という意味で、先行詞formを修飾する関係代名詞節です。
• a beginning for the universe: 「宇宙に始まりがあること」「宇宙の始まり」という意味です。

Hume's criticisms heavily influenced later philosophical discussions on the cosmological argument. (ヒュームの批判は、宇宙論的証明に関するその後の哲学的な議論に大きな影響を与えました。)

• Hume's criticisms: 「ヒュームの批判」という意味です。デイヴィッド・ヒュームはスコットランドの哲学者です。
• heavily influenced: 「大きく影響を与えた」「多大な影響を与えた」という意味です。
• later philosophical discussions: 「その後の哲学的な議論」という意味です。
• on the cosmological argument: 「宇宙論的証明に関する」「宇宙論的証明についての」という意味です。

Understanding the nuances of the cosmological argument requires a grasp of metaphysics. (宇宙論的証明の微妙な意味合いを理解するには、形而上学の把握が必要です。)

• Understanding: 「理解すること」という意味の動名詞で、この文の主語です。
• the nuances: 「微妙な意味合い」「機微」という意味です。
• of the cosmological argument: 「宇宙論的証明の」という意味で、前の名詞を修飾しています。
• requires: 「〜を必要とする」「〜が求められる」という意味の動詞です。
• a grasp of metaphysics: 「形而上学の把握」「形而上学を理解すること」という意味です。metaphysicsは「形而上学」です。

関連

• first cause argument
• kalam cosmological argument
• teleological argument
• ontological argument
• philosophy of religion
• metaphysics
• prime mover