adaptive immunity

[əˈdæptɪv ɪˈmjuːnɪti] アダプティブ イミュニティ

1. 特定の病原体に対して後天的に獲得される、生体の防御システムの一部。一度感染するとその病原体を記憶し、次回以降の感染時に迅速かつ強力に排除できる能力を指します。

「adaptive immunity」は、日本語で「獲得免疫」または「適応免疫」と訳される、私たちの体が病原体と出会うことで獲得する特殊な防御システムを指します。一度特定の病原体(ウイルスや細菌など)に感染すると、体はその病原体の特徴を記憶し、次に同じ病原体が侵入した際には、より迅速かつ強力に排除できる能力を身につけます。この能力は、予防接種(ワクチン)によって人工的に誘導することも可能です。例えば、麻疹に一度かかると二度とかからない、インフルエンザワクチンを打つと特定のインフルエンザウイルスにかかりにくくなる、といった現象は、この獲得免疫の働きによるものです。生まれつき持っている「自然免疫」とは異なり、後天的に「適応」していく点が特徴です。
Adaptive immunity provides long-lasting protection against specific pathogens. (獲得免疫は、特定の病原体に対して長期的な防御を提供します。)

2. 体の免疫応答が、過去の病原体との接触やワクチン接種によって特異的に変化し、強化されるプロセスを指します。

この概念は、体が外部の脅威(病原体など)に「適応」し、それに対する防御能力を高めるメカニズムを指します。一度特定の病原体に触れると、免疫システムはその病原体の情報を記憶し、次に同じ病原体が侵入した際には、より迅速で効果的な防御反応を示せるようになります。この「記憶」は、ワクチン接種によっても作られるため、感染症の予防に非常に重要な役割を果たします。自然免疫が誰にでも備わっている最初の防御ラインであるのに対し、獲得免疫は個々の経験によってパーソナライズされ、進化していく点が特徴です。
Adaptive immunity is developed through exposure to pathogens or vaccination. (獲得免疫は、病原体への曝露またはワクチン接種によって発達します。)