Dr. Jekyll

/ˌdɒktər ˈdʒɛkəl/ ドクター・ジキル

1. ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」の主人公。自身の内にある善と悪の二面性を分離しようとした科学者。

1886年に出版されたロバート・ルイス・スティーヴンソンのゴシック小説「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」に登場する、尊敬される医師であり科学者のヘンリー・ジキル博士を指します。彼は自身の内なる悪の衝動を分離しようと試み、薬を開発しますが、その結果、残忍で邪悪なエドワード・ハイド氏に変身する能力を得てしまいます。このキャラクターは、人間の心に潜む善と悪の葛藤や、二重人格の象徴として広く知られています。
“The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde” is a seminal work in Gothic literature. (「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」はゴシック文学における画期的な作品です。)

2. 普段は善良だが、特定の状況下で全く異なる邪悪な、または破壊的な一面を見せる人物を指す比喩。善悪の二重人格。

ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説のキャラクターに由来し、表面的には温厚で善良な人物が、内面に隠された邪悪な、あるいは破壊的な人格を持っている状況を比喩的に表現する際に使われます。これは、人間の心の中に共存する良い面と悪い面、または表向きの顔と裏の顔を表す典型的なイディオムです。
He can be a real Dr. Jekyll and Mr. Hyde, charming one moment and utterly ruthless the next. (彼ときたら本当にジキルとハイドみたいだ。ある時は魅力的だが、次の瞬間には完全に冷酷になる。)
関連
Mr. Hyde
dual personality
split personality
alter ego