invariant point

/ɪnˈvɛəriənt pɔɪnt/ インヴェアリアント ポイント

1. 幾何学的変換や操作を行っても、その位置や性質が変わらない特定の点。

数学的な変換(例えば回転、拡大縮小など)や物理的な操作が加えられても、その位置や本質的な性質が全く変わらない特定の点を指します。これは、システムの対称性や安定性を解析する上で重要な概念となります。
In geometry, an invariant point is a point whose position remains unchanged under a given transformation. (幾何学において、不変点とは、与えられた変換の下でその位置が変わらない点のことです。)

2. 熱力学的系において、相の数が最大となり、温度、圧力、組成などの変数を変えても自由度がゼロになる特定の状態点。通常、共晶点や共晶反応点などを指す。

熱力学や相律の分野で使われる専門用語で、物質が複数の相(固体、液体、気体など)で平衡状態にある際に、特定の温度、圧力、組成の組み合わせによって、系の自由度がゼロになる点です。この点では、相の組成や数が固定され、外部条件をわずかに変えるだけで相平衡が崩れます。
The eutectic point in a binary phase diagram is an example of an invariant point, where three phases coexist in equilibrium. (二元状態図における共晶点は不変点の一例であり、三つの相が平衡状態で共存します。)
関連
Eigenvalue
Eutectic point
Peritectic point
Phase rule