Russell's paradox

/ˈrʌsəlz ˈpærədɒks/ ラッセルズ パラドックス

1. 集合論における自己言及的な矛盾の一つで、「自分自身を要素として含まない全ての集合」からなる集合を考えると矛盾が生じることを示します。

ラッセルのパラドックスは、素朴集合論の枠組みでは矛盾が生じることを示したものです。具体的には、「自分自身を要素として含まない全ての集合」からなる集合を考えたとき、その集合が自分自身を要素として含むと仮定すると、定義により自分自身を含まないことになり矛盾します。逆に、その集合が自分自身を要素として含まないと仮定すると、定義により自分自身を含むことになり、これも矛盾します。この矛盾は、数学基礎論における重要な問題提起となりました。
Russell's paradox exposed a fundamental flaw in naive set theory. (ラッセルのパラドックスは、素朴集合論の根本的な欠陥を暴き出しました。)
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Bertrand Russell
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