plasma cell

/ˈplæzmə sɛl/ プラズマセル

1. 抗体を産生し、免疫防御に重要な役割を果たす白血球の一種。

形質細胞(プラズマ細胞)は、免疫システムの中核を担うBリンパ球から分化する特殊な白血球です。この細胞の主要な役割は、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物(抗原)を認識し、それらを中和または排除するためのタンパク質である抗体を大量に産生・分泌することです。これにより、私たちの体を感染症から守る「液性免疫」と呼ばれる防御反応の要となります。
Plasma cells are critical for the adaptive immune response. (プラズマ細胞は適応免疫応答に不可欠である。)

2. Bリンパ球が抗原刺激を受けて分化し、抗体を産生する機能を持つ細胞。

形質細胞(プラズマ細胞)は、免疫系のBリンパ球が、ウイルスや細菌などの異物(抗原)に初めて遭遇し、適切な「教育」を受けることで分化する細胞です。一度この細胞に分化すると、Bリンパ球がもともと持っていた抗体をつくる遺伝情報に基づいて、特定の抗体を大量に、かつ持続的に生産し続けます。これにより、体液性免疫応答が効率的に行われ、感染症からの防御が確実になります。
B lymphocytes differentiate into plasma cells upon activation. (Bリンパ球は活性化されると形質細胞に分化する。)
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