crossing the Rubicon

ˌkrɔːsɪŋ ðə ˈruːbɪkɒn クロッシング ザ ルービコン

1. 後戻りできない決定をすること、または決定的な行動をとること。

古代ローマの将軍ユリウス・カエサルが紀元前49年にルビコン川を渡った故事に由来するイディオムです。ローマの法律では、総督は軍隊を率いてルビコン川を渡ってイタリア本土に入ることは禁じられており、これを破ることは元老院に対する反逆行為と見なされました。カエサルがこの川を渡る決断をしたことは、内戦開始を意味し、もはや後戻りできない、決定的な行動でした。この故事から、「後戻りできない、あるいは取り消せない決定的な一歩を踏み出すこと」を指すようになりました。
Deciding to quit my job was like crossing the Rubicon there's no turning back. (仕事を辞める決断は、ルビコン川を渡るようなものだった。もう後戻りはできない。)

2. 大きな変化や転換点となる重要な出来事や段階。

最初の意味と関連していますが、特に歴史的、社会的な文脈で、以前の状態に戻ることが不可能なほど大きな変化や、新しい時代への入り口となる出来事を指す場合に使われます。単に個人的な決断だけでなく、集団や社会全体にとっての重要な節目や転換点を表すこともあります。
The invention of the printing press was a real crossing the Rubicon for the spread of knowledge. (印刷機の発明は、知識の普及にとって真の決定的な転換点だった。)