complementary distribution

/ˌkɒmplɪˈmɛntəri dɪstrɪˈbjuːʃən/ カンプレメンタリー ディストリビューション

1. 言語学において、複数の音（異音）が、ある環境では一方が出現し、別の環境ではもう一方が排他的に出現する関係。

言語学、特に音韻論において使われる用語で、ある言語の複数の異音が、特定の音環境で互いに排他的に現れる関係を指します。つまり、一方の音が出現する環境では、もう一方の音は決して出現しないという状況です。これにより、それらの音が独立した音素ではなく、一つの音素の異音であることが示唆されます。この概念は、より広義には、ある要素が特定の文脈でのみ現れ、他の要素と重ならない分布を示す状態を指すこともあります。

In English, the aspirated [pʰ] and unaspirated [p] are in complementary distribution. (英語では、帯気音の[pʰ]と非帯気音の[p]は相補分布の関係にある。)

• In English: 英語では
• the aspirated [pʰ]: 帯気音の[pʰ]
• and unaspirated [p]: と非帯気音の[p]
• are in complementary distribution: 相補分布の関係にある

The dark L ([ɫ]) and clear L ([l]) sounds in English are classic examples of complementary distribution. (英語におけるダークL（[ɫ]）とクリアL（[l]）の音は、相補分布の典型的な例です。)

• The dark L ([ɫ]) and clear L ([l]) sounds: ダークL（[ɫ]）とクリアL（[l]）の音
• in English: 英語における
• are classic examples: 典型的な例です
• of complementary distribution: 相補分布の

When two allophones never occur in the same phonetic environment, they are said to be in complementary distribution. (2つの異音が同じ音声環境で決して現れないとき、それらは相補分布にあると言われる。)

• When two allophones: 2つの異音が～するとき
• never occur: 決して現れない
• in the same phonetic environment: 同じ音声環境で
• they are said to be: それらは～であると言われる
• in complementary distribution: 相補分布に

The concept of complementary distribution is fundamental to phonemic analysis. (相補分布の概念は、音素分析の基礎となるものです。)

• The concept: その概念
• of complementary distribution: 相補分布の
• is fundamental: 基礎となる
• to phonemic analysis: 音素分析にとって

関連

• allophone
• phoneme
• minimal pair
• free variation
• distributional analysis
• phonetics
• phonology