adduct

/ˈædʌkt/ アダクト

1. 複数の分子が結合してできた化合物。特に、元の分子の構造を保ったまま付加的に結合して形成される物質。

この意味での「adduct」は、化学反応において、2つ以上の分子が直接結合して生成される新しい化合物のことを指します。元の分子の構造の一部が新しい分子の中に組み込まれる形で結合するため、「付加体」や「付加化合物」と呼ばれます。特に、DNAと発がん性物質が結合した「DNA付加体」のように、生物学的な文脈でもよく使われます。
DNA adducts are formed when DNA reacts with harmful chemicals. (DNA付加体は、DNAが有害な化学物質と反応するときに形成されます。)

2. 身体の一部を体の中心線または別の部位に向かって引き寄せる動きをする筋肉。

この意味での「adduct」は、解剖学や生理学において、特定の筋肉が体幹や中心線に向かって身体の一部(腕や脚など)を引き寄せる動きを指す際に用いられます。この動きは「内転 (adduction)」と呼ばれ、この動きを担う筋肉が「adductor muscle(内転筋)」です。名詞として「adduct」という場合は、しばしばその動作を行う筋肉そのものを指すことがあります。
The adductor muscles of the thigh are responsible for bringing the legs together. (太ももの内転筋は、脚を内側に寄せる働きをします。)
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