strcat_s

[strˈkæt ɛs] ストリングキャットエス

1. 文字列を安全に結合する関数

C言語やC++において、ある文字列の終端にもう一つの文字列を追加して結合するための関数です。特に、バッファオーバーフロー（データが割り当てられたメモリ領域を超えて書き込まれる問題）を防ぐために設計された、より安全なバージョンです。

char dest[50] = "Hello";char src[] = " World!";strcat_s(dest, sizeof(dest), src); (char dest[50] = "Hello";char src[] = " World!";destにsrcを安全に結合します。)

• char dest[50] = "Hello";: 50文字の容量を持つ文字列変数 `dest` を宣言し、"Hello" で初期化します。
• char src[] = " World!";: 文字列変数 `src` を宣言し、" World!" で初期化します。
• strcat_s(dest, sizeof(dest), src);: `dest` の末尾に `src` の内容を安全に結合する関数呼び出しです。`sizeof(dest)` は `dest` のバッファサイズを示し、バッファオーバーフローを防ぐために使われます。

// After strcat_s, dest will contain "Hello World!" (// strcat_sの実行後、destは"Hello World!"を含みます。)

• //: C/C++におけるコメントの始まりを示します。
• After strcat_s: `strcat_s` 関数が実行された後、という意味です。
• dest will contain: 変数 `dest` が「～を含むだろう」という意味です。
• "Hello World!": 結合された後の文字列リテラルです。

// Unlike strcat, strcat_s provides better error handling and prevents buffer overflows. (// strcatとは異なり、strcat_sはより良いエラー処理を提供し、バッファオーバーフローを防ぎます。)

• //: C/C++におけるコメントの始まりを示します。
• Unlike strcat: `strcat` 関数とは異なり、という意味です。
• strcat_s provides: `strcat_s` 関数が「～を提供する」という意味です。
• better error handling: より優れたエラー処理、という意味です。
• and prevents: そして「～を防ぐ」という意味です。
• buffer overflows: バッファオーバーフロー、つまりデータが割り当てられたメモリ領域を超えて書き込まれる問題を指します。

// The size_t parameter (sizeof(dest)) is crucial for safety. (// size_t型のパラメータ (sizeof(dest)) は安全性にとって不可欠です。)

• //: C/C++におけるコメントの始まりを示します。
• The size_t parameter: `size_t` 型のパラメータ、という意味です。
• (sizeof(dest)): `dest` 変数のメモリサイズをバイト単位で取得する演算子です。
• is crucial: 「極めて重要である」という意味です。
• for safety: 安全性のため、という意味です。

関連

• strcat
• strcpy_s
• strncpy_s
• strlen
• string
• buffer overflow
• C language
• C++
• Microsoft Visual C++