Subaltern studies

/ˌsʌbˈɔːltərn ˈstʌdiz/ サブオルタン・スタディーズ

1. インド史学界で提唱された、周縁化された人々の歴史研究を重視する学術運動。

サブオルタン研究は、特に南アジアの歴史学において、従来の歴史記述が支配者層やエリートの視点に偏っていたことを批判し、社会的に周縁化された人々（サブオルタン）の経験や視点から歴史を再構築しようとする学術分野です。植民地主義やナショナリズムの批判的分析も含まれます。

Subaltern studies challenge traditional historical narratives by focusing on the experiences of marginalized groups. (サブオルタン研究は、周縁化された集団の経験に焦点を当てることで、伝統的な歴史記述に異議を唱えます。)

• Subaltern studies: サブオルタン研究。支配的な歴史観から見過ごされがちだった、社会的に周縁化された人々の視点や経験に焦点を当てる研究分野を指します。
• challenge: 異議を唱える、問題提起をする。ここでは、従来の歴史観に疑問を投げかけるという意味合いです。
• traditional historical narratives: 伝統的な歴史的物語、つまりこれまでの主流な歴史記述や解釈を指します。
• by focusing on: ～に焦点を当てることによって、～に重点を置くことで。
• the experiences of marginalized groups: 周縁化された集団の経験。社会的に不利な立場にある人々、または中心から外れた人々の体験や生活を指します。

The movement of Subaltern Studies originated in South Asia. (サブオルタン研究の運動は南アジアで始まりました。)

• The movement of Subaltern Studies: サブオルタン研究の運動。この学術的な潮流や活動を指します。
• originated in: ～に起源を持つ、～で始まった。
• South Asia: 南アジア。インド、パキスタン、バングラデシュなどを含む地域です。

Critics argue that Subaltern Studies sometimes essentialize the subaltern. (批評家たちは、サブオルタン研究が時にサブオルタンを本質化すると主張しています。)

• Critics: 批評家たち。特定の理論や学派に対して批判的な意見を持つ人々を指します。
• argue that: ～だと主張する。
• Subaltern Studies: サブオルタン研究。
• sometimes: 時々、場合によっては。
• essentialize: 本質化する、本質的なものとみなす。ここでは、多様なサブオルタンの経験を単純化しすぎるという批判の意味で使われます。
• the subaltern: サブオルタン、つまり周縁化された人々。歴史学や社会学において、支配的な権力構造の外に位置し、その声が聞き届けられにくい集団を指します。

関連

• Postcolonialism
• Historiography
• Cultural studies
• Social history
• Marginalized groups
• Hegemony
• Discourse