strlcpy

[stɜːrlˈkɒpi] ストレルコピー

1. null終端文字列をバッファサイズを考慮して安全にコピーするC言語の関数。

strcpyなど従来の文字列コピー関数が持つバッファオーバーフローの脆弱性に対処するために設計されました。この関数は、コピー先のバッファの最大サイズを引数として受け取り、そのサイズを超えないように文字列をコピーし、常にNULL終端することを保証します。これにより、プログラムのセキュリティと安定性が向上します。

char dest[20]; strlcpy(dest, "Hello, World!", sizeof(dest)); (20バイトのdest配列に"Hello, World!"を安全にコピーします。)

• char dest[20]: 20バイト分の領域を持つ文字配列destを宣言します。
• strlcpy: C言語の関数で、指定されたサイズ内で文字列を安全にコピーします。
• dest: コピー先の文字列バッファです。
• "Hello, World!": コピーする元の文字列です。
• sizeof(dest): コピー先のバッファの合計サイズをバイト単位で取得します。これにより、バッファオーバーフローを防ぎます。

char buf[5]; strlcpy(buf, "VeryLongStringExample", sizeof(buf)); (5バイトのbufに長い文字列をコピーしますが、バッファサイズを超えないよう切り詰められます。)

• char buf[5]: 5バイト分の領域を持つ文字配列bufを宣言します。
• strlcpy: C言語の関数で、指定されたサイズ内で文字列を安全にコピーします。
• buf: コピー先の文字列バッファです。
• "VeryLongStringExample": コピーしようとしている元の非常に長い文字列です。
• sizeof(buf): コピー先のバッファの合計サイズを取得します。これにより、文字列がバッファに収まらない場合でも安全に切り詰められ、NULL終端されます。

size_t copied_len = strlcpy(myBuffer, "short", sizeof(myBuffer)); (文字列をmyBufferにコピーし、元の文字列長をcopied_lenに格納します。)

• size_t copied_len: コピー元の文字列の長さ（NULL終端を除く）を格納するための変数copied_lenを宣言します。
• strlcpy: C言語の関数で、指定されたサイズ内で文字列を安全にコピーします。
• myBuffer: コピー先の文字列バッファです。
• "short": コピーする元の文字列です。
• sizeof(myBuffer): コピー先のバッファの合計サイズを取得します。strlcpyはコピー先のサイズを考慮し、元の文字列の長さを返します。

関連

• strcpy
• strncpy
• strncat
• snprintf